飲み水への安心感を取り戻すために。
3月下旬、水道水から基準値を超える放射性物質が検出され、乳児への摂取制限があった東京都。その後の検査で異常はなく、事態は落ち着いたかのようにみえます。あるテレビ番組内で街の声を紹介していました。
行政側が安全だというので大人は水道水を普通に使っているが乳児にはペットボトルの水、と話す母親。小学生の子供には外出時にペットボトル飲料を持たせている、など念のための自衛手段を講じている親が少なくないようです。]
また、自分と家族は水道水を使っているが、子供連れや出産を控えた来客があった場合はミネラルウォーターで対応。スポーツチームでは子供たちの飲み物を各家庭の判断に任せるなど、気遣いが見られました。
新学期が始まり、保育所や幼稚園、小学校に対して給食や飲み水への不安を訴える声も上がっています。保護者100人にアンケートで問いかけたところ、約半数の方がそうした気持ちを答えていました。
生きていくには水が必要です。水の安全性も不可欠です。水道水への負のイメージを払拭するには、安心安全を保障する迅速で正確な情報が欠かせません。情報提供を積み重ねて、水の安心感をさらに高めて欲しいと願っています。