【日本の水道水の現状と世界の動向】
日本は、終戦直後の不衛生極まりない時に、
米国GHQの指導に従い、
殺菌のために「塩素」を投入してきました。
時代が変わっても、その時の基準、場合によっては
それ以上の「塩素」投入がいまだに続けられています。
水道法により、日本の水道水の塩素濃度の基準は
0.1mg/ℓ以上と定められ、
上限がありません。
実際の蛇口からは、季節や地域によっては、
およそ0.7mg/ℓ程度の塩素が検出されます!
日本では昭和30年代から経済成長期に
いっきに上下水道施設が作られました。
しかし、
その水道配管も40~50年経過し寿命を迎えてるものが多く、
その「老朽管」が4万5千キロ(地球3周以上)も存在するそうです。
浄水場できれいになった水道水も、
殺菌のための塩素やそのような老朽管から混ざる不純物など
により、各家庭に水道水が届くときには
決して「安心・安全」な水とは言えないのでは!
・水道水を口にしたとたんに、カルキ臭で飲めない。
・炊いたご飯が美味しくない。
・洗った野菜に元気がない。
・お風呂に入ると、肌荒れをおこす。
・乾燥肌になりがち。
・アトピー性皮膚炎の原因のひとつ。
「塩素」による弊害です。
日本の大都市は、河川の下流に多く、
中流域などの生活雑排水で汚染された可能性のある
河川水が生活水になってしまっています。
当然、高度な浄水処理を行いますが、
この「塩素」による急速処理が、問題なのです。
現在の米国は、
当時日本に課せられた塩素濃度基準よりもはるかに
低い基準値に変わっています。
また、ヨーロッパ地域は、
塩素殺菌は多大なリスクを伴うので、
自然に近い形で良質な水を確保する考え方です。
良質な原水を確保するために、目の前の河川から引かずに、
何百キロも離れたアルプスの泉水を引いてきたり、
水源の周りを保護地区にし、
原水の汚染防止を図ったりと努力しています。
国によっても、
こんなに水道水の安全への考え方は違います。
水道水の「キレイ」と「安心安全」は違うのです!