「水」に貢献する、ふくろう隊

アスファルトやコンクリートを伝わって響く車の走行音に、
自動販売機のモーター音や下水が流れる音も複雑に重なります。
街が寝静まった深夜、特殊な装置に耳を傾けているのは水道技術者たち。
東京水道局の通称「ふくろう隊」は連夜、各所で漏水検査をおこないます。
彼らの鍛えぬかれた聴覚はかすかな漏水音やその前兆すら聞き逃しません。

万一漏水が起こると、水圧の低下で水の出が悪くなるだけでなく、
大規模な断水や道路の陥没につながることもあります。
水質はもちろんシステムも世界最高レベルといわれる日本の水道。
熟練技術者のこうした地道な活動が安定供給に大きく貢献しているのです。
一方、高度な技術や作業ノウハウは海外でも高く評価されています。

たとえばミャンマー市内では漏水が多発し、
郊外の住宅では蛇口から水がほとんど出ない状態でした。
水道配管の工事図面がない状況から、調査と検査と修繕を繰り返し、
使いたいときに水が使えるミャンマーの新たな水道システムを創り上げたのは、
東京水道局から派遣された「ふくろう隊」の技術者たちでした。

私たちが手掛けているセントラル浄水器は、
ご自宅で使う水道水を一括で浄水にして各蛇口に送り届ける仕組み。
水道水と一体化した、ライフラインの供給システムです。
私たちも安定稼働を第一に、技術の更新に努め、
「水」を使うすべての人々が快適に暮らせることを願っています。