洗濯機の中を覗いてみましょう
普段着、タオル、下着、靴下、今日も洗濯物がいっぱい。
洗濯洗剤を投入して、スイッチオン。水洗いが始まります。
この時に活躍するのが、洗剤の主成分である界面活性剤。
食品染みや油脂の汚れに四方八方から隙間なく取りつき、
洗濯物の繊維から汚れを引きはがします。
物理化学的なメカニズムで汚れを落とす界面活性剤に対して、
電子化学的なアプローチをするのが、漂白剤。
漂白剤の有効成分は電子が足りない不安定な状態のため、
身近な洗濯物の汚れから電子を奪い取ります。
電子を奪われた汚れはもろくなり、分解されて洗い流されます。
漂白剤には塩素系と酸素系の2種類があります。
電子を奪うことで汚れを落とす原理は両方ともほぼ同じですが、
塩素系薬剤の漂白能力は酸素系よりも強力です。
汚れだけでなく、生地の色素まで分解してしまうので、
色柄モノには穏やかに作用する酸素系の漂白剤を選びましょう。
それぞれのご家庭に供給されている水道水には、
殺菌のための塩素が投入されています。
水道水中の塩素は漂白剤と同じ働きをするので色落ちが起こります。
お気に入りの洋服を長く大切に着続けるためには、
気になる塩素を除去したキレイな浄水でのお洗濯をお奨めします。