「次亜塩素酸水」「次亜塩素酸ナトリウム」「水道水の塩素」 の違いについて。
新型コロナウイルスの影響で、
なかなか手に入らないアルコール除菌剤に変わって
話題の「次亜塩素酸水」
アルコールよりも細菌、ウィルスを死滅させる範囲が広く、
除菌力が強いの特徴です。
最近よくご質問のある
「次亜塩素酸水」「次亜塩素酸ナトリウム」「水道水の塩素」
の違いについて。
◇次亜塩素酸水
次亜塩素酸ナトリウム水溶液を、酸性である「炭酸水」で中和すると生成される。
塩酸や食塩水を電気分解して生成。
pH値は「酸性」で、厚生労働省から食品添加物として認可されています。
無臭で人体への影響が少ないため、皮膚に直接吹きかけて消毒ができるとされています。
歯医者さんではうがい用の水としても使われています。
但し、長期保存ができず、すぐに分解して除菌消臭効果がなくなってしまうのがデメリット。
◇次亜塩素酸ナトリウム
水酸化ナトリウム水溶液に塩素を反応させると生成。
「混ぜるな危険」と記載がある塩素系漂白剤やカビ取り用洗剤の主成分。
強烈な漂白作用と殺菌作用があり、
「ハイター」とか「カビキラー」などの洗剤に含まれています。
クエン酸、酢酸、塩酸など、酸性の水溶液に反応すると
有毒な塩素ガスが発生するので注意が必要です。
pHは「アルカリ性」を示し、
油汚れや皮脂などを強力に分解していきます。
「界面活性剤」や「水酸化ナトリウム」が含まれ、
そのなかの「水酸化ナトリウム」が手に触れるとアミノ結合(ペプチド結合)を加水分解するので皮脂のタンパク質を分解してしまいます。
◇水道水の塩素
東京都などの浄水場などでの水道水の殺菌方法としては、
オゾンによって水中の有機物を分解し、
活性炭で分解成分を完全に吸着除去し、
最終工程で塩素(次亜塩素酸ナトリウム)を残留させる分だけ添加する方法が望ましいと言われます。
この工程は、塩素使用量を極限まで少なくしようというものです。
塩素の弊害やトリハロメタンの発生を最小限にするために、
残留塩素濃度の上限を厳しく設定する必要があります。
水道水の塩素殺菌には、
上記の「次亜塩素酸ナトリウム」が希釈された状態で使用されています。
本来、危険な成分が水道水には含まれています。