「浄水器は何を比較すればよいのか?」
というご質問をよくいただきます。
まずは、「タイプ」について
①蛇口直結型
名前のとおり、蛇口に直接取り付ける
もっとも普及している浄水器です。
価格の安く、手頃ですが、
ろ過流量が、1~2リットル/分と低い。
蛇口を普通にひねって出る水の量は、
約6~10リットル/分!
能力を超えてしまってますね!
野菜を洗ったり、米を研いだり、
お鍋に水をためたり、
浄水をたくさん使いたい時ありますよね。
※浄水能力について
フィルターに活性炭と中空糸膜を
使っている事が多い。
中空糸膜は、雑菌を除去する能力は高い
のですが、
目が細かく、目詰まりしやすい。
汚れを蓄積しやすく、それが流れ出てきて
しまうこともあります。
「飲み水」専用で使っていただくのが
正解!
②据え置き型・ビルトイン型
イメージは、上記の蛇口直結型の大型版。
据え置き型は、
キッチンなどに、本体を置いて使用します。
場所をとるので、意外と使い勝手が悪い。
ろ過流量は、約3リットル程度。
これも、
蛇口を普通にひねって出る水の量に
能力が満たないですね。
ビルトイン型は、アンダーシンクに
取り付けますので、場所を取りません。
③ポット型
ポット型の容器に水道水を注ぎ、
ゆっくりとろ過するのが特徴です。
フィルターは頻繁に交換が必要です。
時間をかけてろ過しますので、
浄水効果の理にかなっています。
活性炭とイオン交換樹脂を使用。
あくまでも、「飲み水」専用で
料理などには使いにくいです。
フィルター交換は頻繁に行わないと
能力を発揮しない。
④逆浸透膜(RO)式
元々、宇宙環境での水の確保を目的に
NASAが開発した、非常に細かい膜に
圧力をかけて純水を取り出す浄水器。
約80%の水が捨て水となり、
浄水後の造水量が少なく
(500mlのペットボトルに貯めるのに
2分程度かかるなど)、
またお湯を通せないなど
日常使いには不向きな製品です。
塩素にたいへん弱いとうい欠点があり、
家庭で一般的に使うものでは
ありません。
「純水」はミネラル分も除去するので、
美味しくない水になります。
ウォーターサーバーの一般的な水に
使用されています。
⑤セントラル浄水器
水道メーターの二次側に設置し、
家中の水を浄水可能な浄水器。
活性炭をメインとしたフィルターで
性質上、フィルターサイズが
圧倒的に大きく、
他の一般的な浄水器に比べ、
浄水能力が非常に高いのが特徴。
ろ過流量が大きく、
キッチンで使用する水量の10リットルは
かるく超える能力があります。
「飲む水」だけでなく、
お風呂、シャワー、洗顔など
「触れる水」
も浄水可能。
美容や健康の意識の高い方にも
お勧めです。
また、家にいきわたる配管や
給湯器などの給水設備の
保全にも効果があります。
能力が高い分、価格も高くなります。
日常生活に不可欠な「水」を適切に
使うために、
使用される目的をよく考えて
最善の選択をしましょう。
※使用している写真は、一部 三菱レイヨン様から
お借りいたしました。